ガーナの世界遺産「ベナン湾沿いの要塞(城塞)群」
ガーナの世界遺産として登録されているのは次の2件です。
・ヴォルタ州、グレーター・アクラ州、セントラル州、ウェスタン州の城塞群
(Forts and Castles, Volta, Greater Accra, Central and Western Regions
・アシャンティの伝統的建築物群(Asante Traditional Buildings)
前者の城塞群は、「ベナン湾沿いの要塞(城塞)群」として知られています。
登録されている要塞は次のようなもの。
「喜望要塞」
「ペイシエンス要塞」
「アムステルダム要塞」
「ケープ・コースト城」
「セント・ジャゴ要塞」
「エルミナ城」
「イングリッシュ要塞」
「サン・セバスティアン要塞」
「バテンシュタイン要塞」
「メタル・クロス要塞」
「セント・アントニー要塞」
そのうち、
「エルミナ城 (Elmina Castle)」は最古の要塞として、
「ケープ・コースト城(Cape Coast Castle)」は保存状態のよいものとして、
よく知られています。
15世紀、ガーナに、金脈のにおいをかぎつけたヨーロッパ各国は、ベナン湾岸に押しよせ、交易用の堅固な要塞を建設し始めます。
15世紀から18世紀の間に、「商館を兼ねた砦」である交易所が60ほど建設されたようです。
ただし、現存するのは3分の1以下です。
アフリカ西部のこのあたりの海岸は、内陸部で採れる金を船で運び出す貿易拠点として栄えたため、「ゴールドコースト(黄金海岸)」と呼ばれていました。
これらの商館では、金だけではなく、象牙や香辛料、ヤシ油、ゴムなども取引されていました。
しかしながら、金の埋蔵量が低下してきた後は、「奴隷貿易」が主となっていきます。
ゴールドコーストの「負の遺産」の側面がクローズアップされることが多いのはそのためです。
ケープコーストは、アクラからバスで西に2時間ほど行った町です。
↑ケープコースト城から見える海岸
↑ケープコーストにある教会
最初にこの地に木造の交易所が建建設されたのは1653年。
その後、18世紀になって、石造で建てなおされます。
当然ですが、現在のケープコーストでは、気さくなガーナ人たちが普通に暮らしています。
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↑ケープコーストのそばを走るミニバス
↑ケープコーストからアクラ行きのミニバスの停留所
お弁当屋さんがバスの乗客が来るのを待っているところです