ノウルーズの時期に訪れたイラン
「ノールーズ」とは、イラン暦の元日にあたります。
ペルシャ語で「新しい日」という意味。
昼と夜の長さがちょうど同じになる「春分の日」がまさにその日で、
古代から農事上重要な日であり、
イランを中心とする広い地域で祝われます。
イラン最大の祝祭「ノウルーズ」が近づくと、
街は、新年の準備で買い出しをする人、人、人であふれます。
そして、ノウルーズ当日は、親族、隣人、友人たちが、互いの家を訪問しあい、ご馳走を一緒に食べます。
日本のお正月と同じように、さまざまな伝統行事や決まり事があります。
たとえば、この時期、街のいたるところで売られているのは……、
そう、金魚です。
新年にふさわしい縁起物、幸運を呼び込むラッキーアイテムとして、金魚も供え物になるんです。
しかし、その一方で、最近は、生き物愛護の観点から、金魚の不買を訴える人もいるんだとか。
ついでに、少し市場をのぞいてみましょう。
世界遺産でもあるタブリーズのバザールです。
パンはいかがですか?
生地にぽんぽんと指を押し付け、前の窯でパンを焼き上げますI。
焼きたての美味しそうなパンがどんどん売れていきます。
お次は、こんなものはいかがでしょうか?
紅茶セットです。
下の丸い部分にはお湯がはいっており、そのお湯で、ポットの中の濃い紅茶を、自分好みの濃さに調整することができます。
それから、スティック状の砂糖で好みの甘さになるまでかき混ぜます。
甘い紅茶が疲れた身体にしみます。
とってもおいしいんですよ。