アゼルバイジャンの古都「シェキ」
アゼルバイジャンの北西に位置する「シェキ」は、大コーカサス山脈の南麓にあり、山と森に囲まれた美しい古都です。
春には、美しい薔薇が咲き乱れます。
シャキの町の起源は古く、青銅器時代まで遡りますが、その後の時代にも、政治・経済において重要な町でした。
また、ヨーロッパとアジアを行き来する隊商の中継地でもありました。
シェキには18世紀から19世紀にかけて利用されていたこの地方最大のキャラバンサライが残っています。
現在はホテルとして使用されていますが、大変趣のある空間となっています。
18~19世紀にかけてこの地を支配したシェキ・ハーンの夏の離宮も残っています。
釘を1本も使わない美しい木組み構造で、窓にはイタリアのヴェネティアから取り寄せたガラスが使用されています。
技術を駆使した美しい2階建ての建物で、内部のフレスコ画や装飾も見応えがあります。
この建物には、現在おしゃれなブティックが入っていますが、昔は市場だったそうです。
シェキは、上質な絹の生産地でもあり、今も街に絹の工房があります。
また、付近で栽培されたブドウから作る有名なワイナリーもあります。
シェキから、アゼルバイジャン第2の都市「ガンジャ」までは、バスで3時間です。
もちろん、アラブやアフリカでおなじみのミニバスもありますよ。
アラブやアフリカと同じで、満員になると出発するシステムです。