週末早朝のアブダビの海岸通り
「UAE、アラブ首長国連邦」ときくと、まず「ドバイ」を思い浮かべる人が多いと思います。
でも、アラブ首長国連邦の連邦首都はアブダビ市なんです。
1971年の連邦結成以来、アラブ首長国連邦の大統領職をつとめているのもアブダビ首長。
アラブ首長国連邦は、ドバイ、アブダビ、アジマン、シャルジャ、ラアス・アル=ハイマ、フジャイラ、ウンム・アル=カイワイン、の7つの首長国で構成されていますが、7つの首長国の中で、最大の面積、人口、収入を持っているのが「アブダビ首長国」です。
アブダビ市は、ペルシャ湾に面した近代都市です。
アラブの都市には、海に面した魅力的な「コルニーシュ通り(海岸通り)」がよくあります。
カタールのドーハしかり。
オマーンのマスカットしかり。
レバノンのベイルートしかり。
そして、エジプトのアレクサンドリアしかり。
エジプトでは、海に面していない町、カイロやルクソール、アスワンにも、「コルニーシュ通り」があります。
そう、ナイル川沿いの道にその名がつけられているんです。
アブダビのコルニーシュも、ビーチに沿って遊歩道が整備されており、気持ちのよい場所となっています。
週末の朝、遊歩道を歩いていると、ウォーキングをしている人や、つりを楽しんでいる人にたくさん出会います。
つりをしていたフィリピン出身女性の話では、週末の朝はたいていここでつりをして、つれたらその魚の料理をして食べるとのこと。
どんな魚がつれるのか尋ねたら、「結構いろいろつれるけど、この間はハムールがつれた。でも、今日は全然つれない」と言っていました。
昼間の暑さは相当なので、みんな、早起きして、早朝に活動しているんですね。
人間だけでなく、猫もです。
コルニーシュの陸側にはビルが建ち並んでいます。
アブダビの車道は広いので、コルニーシュ通りを横断して海側の遊歩道にわたるために、明るい地下道が設置されています。
そうそう、その近くの大通りにかかる長い歩道橋も、なかなかすてきなアラブらしいデザインでした。