アゼルバイジャンのファストフード
「ドネル」はアゼルバイジャンのポピュラーなファストフードです。
もともとトルコ由来の食べ物で、日本でもトルコ語の「ドネル・ケバブ」という名で売られていますね。
エジプトでは「シャワルマ」と呼ばれます。
ドネルを売るお店では、必ず、垂直の金属の棒に刺されたお肉が回転しながらローストされています。
注文すると、表面の焼き上がった部分から大きなナイフで肉を薄く削ぎ落とし、トマトやキュウリ、レタスなどの野菜やマヨネーズといっしょに、薄いパンにクルクルとまいてくれます。
お肉ももちろんなのですが、パンのおいしさも重要です。
ドネル屋さんは、街のいたるところにあって、繁華街あたりだと10メートルくらいの間に2件も3件もあったりします。
たいていの店にチキンとビーフがあります。
注文はこの窓からです。
地元の人は、目の前の小さなテーブルで食べたり、テーブルがなくてもそのまま道で食べていたりしています。
お店の中で食べることもできます。
アゼルバイジャンの人がドネルと一緒によく注文するのが「アイラン」。
塩味のヨーグルトドリンクです。
味もドネルと合うし、消化が良くなるんだとか。
飲んでいる人はみんな口をそろえて「美味しいよ」と言います。
ドネル同様、アイランもトルコ由来です。
現在、バルカン半島から中東、中央アジアまで広い地域で飲まれています。
ヨーロッパ、トルコ、アラブ、ペルシャと陸続きのこの地域は、長い歴史においてさまざまなつながりがありましたが、食文化も例外ではないようですね。