エスファハーンのジャーメ・モスクとハージュ橋
イランでは、どこへ行ってもブラブラと歩く人々をよく見かけます。
散歩するのが好きなようです。
前回ご紹介したイマーム広場からバザールを抜けて30分ほど歩いたところに、エスファハーン最古のモスク「ジャーメ・モスク」があります。
このモスクは、長い間増改築を繰り返してきたことで、「建築様式の博物館」と呼ばれており、イマーム広場と並んで、ユネスコの世界文化遺産にも登録されています。
ジャーメ・モスクでお祈りをする男性
エスファハーンの町は、四分庭園として造られたチャハルバーグ大通りが南北に延び、ザグロス山脈から出てくるザーヤンデ川が東西をに流れています。
ザーヤンデ川には、サファヴィー朝時代の都市計画のもとに造られた美しい橋がいくつも架かっています。
33のアーチのある「スィー・オ・セ橋」や「ハージュ橋」などの橋は、今も昔もエスファハーンの人々の憩いの場です。
「スィー・オ・セ橋」の建設は、1602年、アッバース1世の時代。
長さ300m、幅14mの美しい橋です。
「ハージュ橋」は、1650年、アッバース2世の時代に建設されました。
長さ133メートル、幅12メートルの2層構造の橋です。
この橋の両端と中央には、 六角形状に張り出した望楼があります。
アイスクリームとフレッシュなフルーツジュースを売る店が人気で、アイスを食べながら川沿いの公園や橋の上に座っている人がたくさんいました。
家族連れ、カップル、 若者グループ、ギター片手に歌う若者。
みんな、その眺めを楽しみながら、思い思いに過ごしています。
アーチの壁の上部は彩釉タイルで装飾されています。
そのタイルを修復している学生さんに出会いました。
彼女は、「街を代表する場所でできるこの仕事がもらえてとてもうれしいの」と語っていました。