紅海のリゾート「エル=グーナ」
先日サウジアラビアが発表した「紅海プロジェクト」は、世界に驚きを与えました。
巡礼かビジネス目的以外で、外国人が入国するの難しいあのサウジアラビアが、紅海に浮かぶ50の島々と200kmにも及ぶ海岸線を高級ビーチリゾートに変え、2035年までに年間100万人の観光客を誘致しようというのですから。
紅海のサンゴ礁が美しいことはよく知られています。
シャルムッシェイフやハルガダという名を聞かれた方は多いと思いますが、紅海を挟んだ対岸のエジプトには、すでに有名なビーチリゾートがいくつもあります。
エジプトには、それ以外にも、近年、新しいリゾートがい次々に開発されています。
そのひとつが、エル=グーナです。
エル=グーナは、ハルガダの北25km、シナイ半島の突端の対岸あたりに位置する紅海の高級リゾートです。
ヨーロッパの主要都市からハルガダ国際空港までは直行便が飛んでいるので、ヨーロッパからのアクセスは良好ですし、カイロからも車で4時間ほどで行けます。
エル=グーナの開発は、1989年以降、エジプトの大富豪サミーフ・サウィラスとその会社オラスコムによって行われました。
現在は、18のホテル、ゴルフコース、マリーナ、博物館、アクアリウム、サッカースタジアムなどの他、設備の整った病院やインターナショナルスクール、プライベート・エアポートまであります。
街全は、複雑に入り組んだ運河のネットワークとや石橋で、魅力的な空間となっています。
運河に沿った遊歩道は朝夕の散歩に最適です。
建物は、アラブ風のデザインで統一されています。
別荘の庭もゆったりとしたスペースですね。
ハーバーには世界各国のオーナーの船が停まっています。
様々な国の旗が見られ、国際色豊かです。
海はどこまでもコバルトブルー。
深夜前のレストラン街は、満席状態です。
「カイロは眠らない街」とよく言われますが、それはここも同じです。
このレストランでは、エジプト人はあまり食べないタコのマリネを出してくれます。
子供たちは、日が暮れてから遊園地に集ってきて、深夜まで遊んでいます。
もちろん、マリンスポーツも楽しめます。
モーターグライダーに乗って空からエル=グーナの街を見ることもできます。
パイロットの腕力と経験に命を預けることになるので、ちょっとドキドキですが、上空から見る景色は最高でした。
飛行時間の10分はあっという間。
下の写真に写っているのがが、エル=グーナの開発者サウィラス家所有のお屋敷です。
エル=グーナの開発も、最初は、電気と水を引くこところから始めたそうです。
そう考えると、何十年か後には、サウジアラビアにもこのようなリゾートがたくさんできているのかもしれませんね。