アレクサンドリアで開催された「クレオパトラ祭り」
先週土曜日の夜に放送されたNHK BSプレミアムの「スーパープレミアム―古代エジプト 3人の女王のミステリー」はご覧になったでしょうか?
この番組で取り上げられた3人の女王のうちのひとり「クレオパトラ」が暮らしていたのは、プトレマイオス朝エジプトの首都「アレクサンドリア」でした。
当時は、世界最先端の学問の街として栄えていました。
地中海に面したこの町で、今年9月30日、クレオパトラのお祭りが開催されましたので、少しご紹介します。
クレオパトラを演じるのは、地元アレクサンドリア出身の女性です。
パレードは、
黄金の王座に座ったクレオパトラ女王が、
数十人の役人と乙女を伴って、
世界の七不思議の一つフィロス島の大灯台があった場所、現在のカイトベイ要塞を出発し、
ダイビングセンターへと向かいました。
近年、地震で海に沈んだ王宮などがアレクサンドリアの海の底で発見されたことが注目を集めています。
ちょうどこのあたりの海底にクレオパトラ宮殿が横たわっているはずです。
ここは、地中海貿易に大きく貢献した港があったタップオシリスマグナです。
番組でも紹介されていましたが、考古学者のキャサリン・マルティネスは、ここにクレオパトラが埋葬されているという仮説を立てており、毎年発掘調査を続けています。
タップオシリスマグナ一帯は、イチジクの産地。
クレオパトラも好きだったと言われています。
これがクレオパトラ女王(クレオパトラ7世)の王名のカルトゥーシュです。
クレオパトラに関する唯一の壁画は、アレクサンドリアではなく、エジプト南部ケナ県のデンデラ神殿にあります。
現代のアレクサンドリアの街を歩くと、そこかしこでクレオパトラに会えそうな気がしてきます。
2000年前のエジプト、アレクサンドリアに生きていたクレオパトラが、21世紀の私たちに、時を超えてドキドキワクワクを感じさせてくれているのですから、不思議ですね。