アゼルバイジャンの家庭に招かれると
アゼルバイジャンの家庭に招かれると、大抵「チャーイ(お茶)?」という一言から始まります。
紅茶と一緒に必ず登場するのが手作りジャム!
紅茶を飲みながらジャムを食べるのがアゼルバイジャンの習慣なんです。
ジャムは、もちろんスーパーでも売られているのですが、基本は手作りです。
どこの家庭でも女性達が手作りしています。
チェリーやバラ、アンズ、ブラックベリー、プラム、リンゴ、モモなどなど‥‥。
ジャムの種類は、作る人の好みや時期によって様々です。
その時期に市場で売られている果物だったり、庭や近所で取れる新鮮な果物だったり‥‥。
甘さの加減も作る人の好みによって異なります。
みんな、それぞれに、「母の味」があるんだそうです。
真ん中がアンズのジャム。右がブラックチェリーのジャム。
左はこの家の庭で取れたプラムを砂糖漬けにしたものです。
上のジャムをいつも手作りしているのはこの家の奥さんとお嫁さん。
イスマイル地方のラヒジ村のおうちでした。
ガンジャから約40キロ、ギョイギョル湖への起点となる村ギョイギョルにある家のお嫁さんが出してくれたのは、定番のホワイトチェリーのジャムでした。
隣りの器に盛られたチョコレートも、どこのお宅でもよく見かけるものです。
アゼルバイジャンの古都シェキから8キロ、キシュにあるアルバニア寺院の前の素敵な家で暮らす女性の家でもご馳走になりました。
近所の山で採れた新鮮なブラックベリーで作ったジャムで、一度に4~5キロ作り置きするそうです。
アゼルバイジャンでは、ジャムは砂糖の代わりなのかと思いきや、
アゼルバイジャンの人達を見ていると、そうでもないようです。
驚くことに、彼らは、
角砂糖をポンと口の中に含んだ後に紅茶を流し込み、砂糖を溶かしながら紅茶を飲んだりもします。
その上、ジャムを食べ、
さらに、チョコレートにも手を出したり。
甘いもののオンパレードですね。