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サウジアラビアの世界遺産「ジェッダ歴史地区:メッカへの玄関口」

サウジアラビア第2の都市、ジェッダにある世界遺産
「ジェッダ歴史地区:メッカへの玄関口」を訪れました。

シンドバッドの物語には、日没後には町の門をすべて閉じる話が出てきます。

その昔、アラブの都市では、外敵から町を守るために、夜は町の入り口を閉じていました。
ジッダ(ジェッダ)も昔はそうだったそうです。

夜に門を閉めるのは、古いアラブの街だけでありませんでしたね。
江戸の町でも、住区ごとに木戸があって、日没と共に締められ、木戸番がいたと聞きます。

門をくぐると、早速古い建物が目に入ってきます。

窓は、イエメンで見た窓とよく似ています。

さらに通りを進んでいくと、屋台がありました。

茹でたヒヨコ豆に、酢、塩、胡椒をかけて食べます。
アラブでは、人気のストリートスナックです。

昔からあるこの地区の屋根のない集会所です。

今でも、日が暮れて暑さが少しやわらぐと、男衆が集まってきて、お茶を飲みながら時間を過ごすんだそうです。

ジッダは海に面しているので、夜でも湿度はかなり高いのですが、みんな、クーラーよりも自然の風がいいのですね。

旧市街には、このような少し年配の方が集まる場所とは別に、若者が集まるギャラリーも増え始めています。

緑色のマシュラビーヤが見えますね。
一階の中をのぞいてみると、民芸品のブティックになっていました。

こんな可愛い「働くサウジアラビア人」人形が売られています。
ヒヨコ豆売りもいますね。

油絵のギャラリーもありました。

街をぶらぶら歩いているうちに、夜になりました。

ゲームに夢中になっている3人のサウジアラビア人がいたので、話を聞いてみました。

日が暮れると、友人たちがここに集まって、ゲームをするのが、彼らの長年の日課なんだとか。

毎日欠かすことなく集まって、一日の出来事を話しながら、ゲームに興じるんだそうです。

私にも、「お茶を飲んで行け」と誘ってくださいました。

同じアラブに暮らしていても、サウジアラビアはどこか特別で、人々の暮らしも違うのでないかと思いがちです。

でも、実際には、ここジッダでも、出会う人出会う人みなさんとてもフレンドリーで、お茶をすすめてくれました。

ジッダでもほかのアラブと変わらないほのぼの体験ができて、外から見る石油王国とは異なる一面に触れられ、とてもうれしくなりました。

【参考:ユネスコ世界遺産公式WEBサイトより】

ジェッダ歴史地区:メッカへの玄関口
Historic Jeddah, the Gate to Makkah
サウジアラビア西部の港町ジェッダには、かつては紅海両岸地域に見られたものの、今ではほとんどサウジアラビアにしか残っていない紅海特有の建築が数多く残る。19世紀後半の商人たちが建設した塔状家屋で、装飾された木製の窓や扉を備え、その様式は、ローシャンタワーと呼ばれる。この町はメッカ巡礼の玄関口でもあり、世界中のイスラム教徒が集住する。ユニークな発展をとげた紅海建築と、良好に保存された都市要素、アラビアを目指して海伝いに到来する巡礼者たちの玄関口ということが、この町を特徴づけている。

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