ワールドカップ2018決勝戦当日のクロアチア
前回、ワールドカップ2018決勝戦の日を迎える直前のクロアチア、ザグレブの様子をお伝えしました。
今日は、決勝戦当日の様子をご紹介します。
ワールドカップ決勝戦の日、ザグレブは朝から土砂降りでした。
カフェでは朝早くから場所取り合戦。早くもガッツポーズがでています。
広場では中継・撮影スタッフが雨と格闘中。
「クロアチアンヘッド」って言えばいいのでしょうか??
それとも「クロアチアンフェース」(笑)??
フランスに4点目を取られ、みんな手に汗を握りしめています。
心の奥で念じるかのように画面を見守ります。
パブリックビューイングの大画面が設置されている広場近くのカフェや、レストラン、パブで観戦していた人たちは、最後の瞬間まで奇跡を信じて応援を続けていましたが、結果は4対2の敗戦。
しかし、しかし、しかし、試合終了後、広場のサポーターたちの顔に落胆の色は見えませんでした。
サポーターの表情はすぐに満足と喜びに変わり、
互いに抱き合い、手を合わせ、
ワールドカップの決勝戦で最後の瞬間まで戦いぬいた選手たちのことを心から讃えているように見えました。
クロアチア代表選手を讃える大合唱と共に広場に押し寄せてきたサポーターの波。
そして、彼らひとりひとりの清々しい表情。
ロシアのスタジアムの表彰式で、ずぶ濡れのユニフォームを着たコリンダ・グラバル=キタロヴィッチ大統領が、力を出し切った代表選手の一人一人を自分の腕に迎え、まるで我が子を守るように抱擁し、その姿が全世界に中継されましたね。
その場面を見て、決勝戦前日、広場近くで、ある老人が語った言葉を思い出しました。
「クロアチアが決勝戦までたどりついたこと、それこそが勝利なんだ。今のクロアチアにとっては十分すぎるプレゼントだよ。最後の戦いが終わった時、その結果が勝ちでも負けでも、人々はチームを祝福するはずだ。」
「素晴らしい決勝戦をありがとう。そして、初の決勝戦進出おめでとう。」
広場にいる人ひとりひとりに、心からそう伝えたくなった夜でした!
Russian Presidential Press and Information Office