ダマスカス国際見本市
今年でちょうど60回目となるダマスカス国際見本市。
今年の開催は9月6日から15日までの10日間。
中東最大級の見本市として知られており、中東では最も歴史のある見本市でもあります。
第1回めの開催は1954年でした。
しかしながら、2011年以降は、国際見本市会場のすぐ近くで政府軍と反体制武装勢力の戦闘が起きていたため、開催がずっと延期されてきました。
昨年6年ぶりに開催された第59回目となる国際見本市には、初日だけで約40万人が詰めかけ、大盛況となりました。
過去の見本市の入場数が10日間の合計で40万人前後だったことを考えると、すごい数字ですね。
内戦前の見本市には日本企業も出展しており、ここに日の丸が掲揚されていました。
今回は、中国の自動車メーカーが数多く出展していました。
また、対シリア制裁を行なっているEUやアメリカ籍の企業も、今回、少数ながら出展していました。
市内では今も日本車を数多く見かけるので、日本の企業がまたこの場所に戻ってくることを願います。
「シリアパビリオン」の前庭には、今回の展示物の目玉、シリア初の国産小型飛行機「サハーブ73」が展示されていました。
「シリアパビリオン」の中に入ってみます。
国産冷蔵庫と洗濯機。日本円で3~4万円です。
ダマスカスのアパレルメーカーのブースです。
時節柄か、軍服が展示されていました。
軍用の寝袋も生産しています。
受付の女性によれば、「輸出もできますよ」とのこと。
綿花の輸出を行なう企業の担当者の方です。
30年ほど前から日本と取引があるそうです。
「シリアの綿花で、日本は何を生産しているのでしょう?」と聞かれました。
スウェーデンの経済学者の方が、シリア国営テレビのインタビューを受けていました。
そのバックに映るのは、シリアが誇る「サハーブ73」型機です。