キプロスのラルナカ
キプロスの首都はニコシアですが、キプロス最大の空の玄関があるのは、第2の都市「ラルナカ」です。
首都ニコシアにあった国際空港のほうは、1974年のクーデターと、それに続いたトルコの軍事介入の後、閉鎖されたままで、今やSF映画さながらの廃墟と化しているようです。
キプロスには、海水浴を楽しみにやってくる観光客が多く、夏場の人口はこの国の通常の人口の5倍にも膨れ上がるんだそうです。
今回訪れたのは、11月のシーズンオフだったので、落ち着いた雰囲気の中で、キプロスの日常に触れることができました。
とはいっても、日差しの強さはまだまだかなりのもの。
海岸から少し歩いたラルナカの街の中心あたりに、聖ラザロ教会があります。
イエス・キリストの奇跡によって死からよみがえった聖ラザロが、主教を務め、死後埋葬された場所に建っている教会です。
ラルナカは、古代ギリシア時代は「キティオン」と呼ばれていました。
紀元前4世紀、この町で生まれた「キティオンのゼノン」は、古代ギリシアのヘレニズム哲学の一派である「ストア派」の創始者として有名です。
教会の広場のすぐ隣には、白い壁にコバルトグリーンの窓枠の建物がありました。
真っ青な空に一段とはえます。
海の向こう、エーゲ海に浮かぶギリシアの島々と、その向こうにあるアテネに思いが飛んでいくようです。
こちらは、白い壁にコバルトブルーの窓枠の建物です。
広場の周りの素朴な味のパンやコーヒーを出してくれるカフェがありました。
若者たちが遅い朝食を楽しんでいます。
広場から路地をぶらぶら歩いていて、骨董屋さんを見つけました。
素敵なイヤリング。
色合いが窓枠と同じですね。
途中、猫を見かけたので、思わず追いかけてしまいました。
猫は、昼食にはまだ早い無人のレストランを通り抜け、車の下に逃げ込みました。
あれっ、この猫の顔、誰かに似ていますね。
もしかして、レアル・マドリードのモドリッチ選手?