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ジョージアのおやつ『チュルチヘラ』

ジョージア発祥の食べもの『チュルチへラ』は、コーカサス地方他周辺国でも食される人気のおやつです。

ジョージアでは、街のいたるところでこんな感じで売られています。

色鮮やかなこのお菓子は、ナッツ類を糸で数珠繋ぎにし、小麦粉を入れて煮た果汁に浸したあと、天日干しにして作れられます。

ベースとなるナッツには、アーモンドやクルミ、ヘーゼルナッツなどが使われます。
また、果汁は、ブドウが最もポピュラーですが、キウイやザクロなどが使われることもあります。


右と中央はヘーゼルナッツにブドウ果汁。左はクルミにザクロの果汁。

ブドウの種類によって色が異なったり、小麦粉の分量によって歯応えのあるチュルチヘラになったり、果汁の量を多くしてフルーツの風味が強く感じられるチュルチヘラになったりと、色や味のバリュエーションも様々です。

ジョージアは、ワイン発祥の地として知られており、その伝統的な製法はユネスコの無形文化遺産にも登録されています。
ワインで有名なカヘティ州やイメレティ州のブドウ園で、ブドウの収穫時期に作られた「チュルチヘラ」は特に品質が高いようです。


カヘティ地方の広大なブドウ畑


ワインナリーもあちらこちらに

見た目のカラフルさばかりに目が行きがちですが、実は、味もおいしくて栄養素も高い優れた食べ物なんです。
植物性脂肪やタンパク質が多く含まれており、ジョージアでは保存食として重宝されています。
ブドウ園だけでなく、家庭でも、ブドウを収穫してワインをづくり始める秋頃に、搾ったブドウの果汁でチュルチヘラをたくさん造り、次のブドウの収穫時期までの一年間、乾燥した涼しいところで保存します。

「作りたてのチュルチヘラはやわらかく、時間が経てば経つほど乾燥して硬くなっていくんだけど、温めるとまた柔らかくなるのよ」と教えてくれたのは彼女でした。

チュルチヘラを一度口にすると、その味に魅了される旅行者も多いようです。
日本のイベントで見かけた時には、ぜひ試してみください。

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