南シナイのラクダレース(1)
ラクダレースは、湾岸諸国をはじめとして、多くのアラブ諸国で人気のある伝統スポーツです。
エジプトでいえば、南シナイの砂漠のベドウィンたちがその伝統を守ってきました。
レースの多くは10月から4月にかけての冬季に開催されますが、レースの種類は様々です。
25㎞の長距離レースもあれば、砂の平原やワディを周回するタイプのものもあります。
また、地元の部族だけで楽しむものもあれば、ロボットジョッキーを載せる国際レースもあります。
ラクダレースは、勝敗を競うスポーツという側面ももちろんあるのですが、文化的な観点から見ても大変興味深いものです。
今回は、地元の部族の人たちが県都のエルトゥールに集まって行うレースの写真をご紹介します。
観光客が訪れるようなレースではありませんが、ムゼイナ族やアウラード・サイード族などシナイ半島に暮らす先住部族民にとっては、一大イベントです。
レース序盤は笑顔でカメラにアピールしていた少年たちも、ゴールが近づくとヒートアップして必死になります。
最後は素敵な笑顔で手を振ってくれました!
(次回に続く)