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国際都市ドバイ 足元編

アラブ首長国連邦(UAE)は、全人口の約9割を外国人が占める「国民マイノリティ国家」です。
UAE国民が住民のたった1割しかいないなんて、考えてみれば不思議な国ですね。

UAEの7つの首長国のうち、ダントツの知名度を誇るのがドバイ。
面積は四国の徳島県程度しかない小さい首相国ですが、誰もが摩天楼がそびえたつ近未来的な都市を思い浮かぶべることができるでしょう。

1975年には18万人しかいなかったドバイの人口は、2000年に86万人、2010年に190万人、2020年には341万人と、増加の一途をたどっています。

今回は、そんなドバイで暮らす外国人労働者の生活の様子を少しご紹介します。

外国人労働者にとって主要な交通手段はメトロです。

料金はゾーン制となっており、スタンダートチケットの場合、4ディルハム(125円)から8.50ディルハム(266円)。
空港やビジネス地区、ダウンタウンや海岸沿いなどドバイの主要な地区に運んでくれます。
朝の通勤ラッシュ、夜の帰宅ラッシュの時間帯は、まるで日本の満員電車です。

ドバイには、南アジア、東南アジア、フィリピン、中国など、アジアからやってきた労働者が多く暮らしているため、アジア系の食材が買えるスーパーや飲食店がたくさんあります。

イスラーム教国ではありますが、外国人による需要が高いので、スーパーで普通に豚肉が買えます。
ただし、セクションはきっちりと分かれています。

アラブ諸国では最近韓国のインスタントラーメンが人気ですが、日清食品のトムヤムクンカップヌードルも、コンビニやスーパーなどいたるところで見つけることができます。
この商品は、本場タイでも支持を得ているとか。
ちなみにドバイではひとつ150円くらいです。

ラーメンと言えば、昨年3月、福岡のラーメン店『博多一幸舎』がUAEのシャルジャに中東最初の店舗をオープンしました。
本来の豚骨スープではなく、鶏ベースのスープを使用したラーメンを提供しており、サイドメニューにも豚とアルコールを一切使用していないそうです。

ドバイにはインドカレー屋さんもたくさんあります。
「安くて早い」ので、お昼時にはビジネスマンで混み合います。

このバターチキンカレーは約750円でした。

ふらっと入ったお店でしたが、今まで食べたバターチキンカレーの中で1番と言ってもいいほど美味でした。
ドバイの普通のレストランでランチしようと思うと2000円近くかかるので、かなりリーズナブルだと言えます。

アジア系スーパーの前で、こんな光景を目にしました。


クレーンゲームで熱心にぬいぐるみをとる南アジア系の人


別の日のクレーンゲーム前の様子

天にまで届きそうなドバイの高層ビルの足元には、故郷を離れ、家族と離れ、異国の地へ出稼ぎにやってきた外国人たちの作る街が広がっていました。
華やかで煌びやかなドバイは、その摩天楼の足元で確かな日常を送る彼らの存在に支えられています。
ドバイという「国際都市」とは何なのか、考えさせられました。

次回は「国際都市ドバイ 万博編」をお届けします。

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