国際都市ドバイ 万博編
前回に引き続きドバイからお届けします。
中東アフリカ地域で初の万博「ドバイ国際博覧会」が2021年10月に開幕しました。
以降、新型コロナウイルスの影響下にありながら、入場者数は1200万人を突破しています。
日本館では、長蛇の列ができているスシローも話題になっています。
2025年には大阪で万博が開催されることが決まっており、日本でもドバイ万博に対する関心が高いと聞きます。
ドバイ万博2020のテーマは
「Connecting Minds, creating the Future(心を繋ぎ、未来を創る)」。
会場の広さは4.38平方キロメートル、東京ドーム90個分です。
その中に、Mobility(流動性)、Opportunity(機会)、Sustainability(持続可能性)という3つのテーマのエリアがあります。
「opportunity」セクションで一際目を引くのがサウジアラビア館。
来場者の30%がこのパビリオンを訪れるそうですので、その人気ぶりが分かりますね。
サウジアラビア館のすぐ後ろに、エジプト館があります。
壁面にヒエログラフがあしらわれており、エジプトの長い歴史と万博のモダンを融合させたデザインとなっています。
エジプト館には2時間半待ちの行列ができていました。
中では、デジタルコンテンツでエジプトの開発や観光地としての魅力を知れるほか、近年サッカラ遺跡で発掘された棺を見ることができます。
パレスチナ館も多くの来場客で賑わっていました。
パビリオンの外壁には大きく「Jersalem(エルサレム)」と描かれています。
「Sustainability」 セクションにあるニュージーランド館は、ナショナルカラーとも言える黒で統一されたシンプルな外観です。
「Care for people and place(人と場所への意識)」というテーマのもと、「水」をもちいた涼やかな演出で自然あふれるニュージーランドの土地の魅力やSDGsの取り組みを伝えています。
シリア館は他の国と比べて規模こそ小さいのですが、シリア市民のアートを集めた美しい展示がされており、訪問者の心に訴えかけます。
その他で目を引くパビリオンは、、、
例えば、このロシア館です。
今は、ロシアの名前をきくだけで悲しい気持ちになってしまいますが、パビリオンのデザインやテクノロジーのことでロシアの名前が取り上げられるのならどんなにいいことでしょう……。
他にもこんなパビリオンがあります。
タジキスタン館
タイ館
イラン館
韓国館
万博で各国の展示館を回っていると、私たちが生きるこの地球は、言語、歴史、肌の色、文化が異なる多くの国から成り立っており、とても「カラフルな世界」なのだと感じます。
2021年末のNHKの紅白歌合戦のテーマもまさに「カラフル」でしたね。
世界の国々は、地球という一つの美しい惑星に住む仲間として、ともに明るい地球の未来を創っていけるはず。
そんなことを強く感じたドバイ万博でした。