サウジアラビアのジッダでショッピング
アラブの国らしい賑やかな市場から、高級ブランドが並ぶ大型モールまで、様々な場所でショッピングを楽しむことができるのがジッダの魅力のひとつです。
冷房の効いた涼しいモールは、日差しの厳しい日中に過ごすにはピッタリ。
どのモールも湾岸国らしく煌びやかな内装で、ウィンドウショッピングでも十分に楽しめます。
今日はまさにラマダーン月の終盤!
上の写真は先月モール内で開かれていたイベントの看板です。
「ラマダン中の糖尿病を考える…健康な断食のために」
夜がしらみ始める暁の刻(おおよそ日の出の1時間半前)から日没まで断食が行われるラマダン月の1ヶ月について、「痩せるの?」「健康にいいの?」と考える人が多いかもしれません。
しかし、日没後の最初の食事「イフタール」はとても豪華で、ついついたくさん食べてしまいがちです。
また、暁の刻前にとる食事「スフール」も、十数時間の断食をやり遂げるために、腹持ちの良い炭水化物を食べたり、多めの飲み物を飲んだりしがちです。
そのためなのか、ラマダン月にむしろ太る人の方も多いそうで、糖尿病や肥満に気を付けるように呼びかけるイベントやフォーラムが開かれています。
そうはいっても、イフタール後に暴飲暴食さえしなければ、十数時間胃を休ませることは悪いことではなさそうな気もしますね。
日本でも「8時間ダイエット(8時間以内に食事をし、残りの16時間を断食するダイエット方法で、体重減少や心身の健康、アンチエイジングに効果があるとされている)」が流行っていました。
ラマダーン月には毎日街中で無料のイフタールがふるまわれ、貧困層には食料パックが配られます。
統計的にラマダーン月の食料消費が他の月よりも多くなるのはそんな事情も関係していると思われます。
ジッダ旧市街にある夜のスーク(市場)は、ぜひ訪れたい場所の一つです。
メッカ門
旧市街の入り口であるメッカ門から枝分かれに広がる小路に所狭しとお店が並んでいます。
地元の人で賑わい活気に溢れたこのスークでは、野菜や果物、肉や魚、香辛料、日用品、香水、洋服など、ありとあらゆるものがお手頃価格で手に入ります。
「アルバラド(Al-Balad)」と呼ばれるこの旧市街は7世紀に建てられ、以来ジッダの中心地として栄え続けてきました。
木製の独得なデザインの出窓がアラブらしいですね。
ジッダの風土に適したデザインで、日射を遮りながら風をとり入れ、なおかつ外からの人の視線を遮ることができます。
しかも、出窓のデザインと構造は少しづつ異なっています。
まちなみシンポジウムの基調講演の中で、建築家の岩村和夫氏は、ジッダの木製の出窓のデザインについて、
「職人たちが自分たちの美意識を発揮しているわけですが、それが全体として、二度と忘れられない建蘂としての表情を持ってるのです。」
と説明しています。
日本人にとってはまだまだ遠い国、サウジアラビアにはたくさんの魅力があります。
今後も時々ご紹介していければと思っています。