日本人にはあまり馴染みのないエジプトの肉料理(2)
今回も、前回に続いて、日本人にはあまり馴染みのないエジプトの肉料理をご紹介したいと思います。
2軒目に訪れたのは、ハーンハリーリ市場から車で10分ほどのところにある地元で人気のお店『エルシャルアウィ(El-Sharuawy)』。
メニューはなんと2種類だけ。
ひとつはこれ↓。
「牛のレバー揚げ」です。
日本でも牛のレバーは食べますが、揚げたものは珍しいですよね。
(私が知らないだけかもしれませんが。)
揚げ油によって独特の臭みが消え、サクサクとした食感を楽しめます。
好みでタヒーナや辛い豆ソースをつけて、パンに挟んでいただきます。
もう一つがこちら↓。
このお店の名物料理。
「牛の脳味噌の唐揚げ」です。
実は、これがなかなか美味しいんですよ。
日本の鶏の唐揚げに近いような味付けがされていて、日本人の口に合うと思います。
中の脳味噌はふわとろ食感なのですが、外の衣がサクサクしていて、食感の違いを楽しめます。
作り方はというと、牛の脳味噌を、レモン、ニンニクパウダー、クミン、チリソース、塩、胡椒などを混ぜたタレにくぐらせたあと、粉をまぶして揚げます。
このお店のこだわりとして、衣に卵を使わず、小麦粉に糠を混ぜることでサクサク食感を出しているんだそうです。
7000年も前から人間の食を支え続けてきた牛や羊。
そんな彼らに感謝を込めて、尻尾から頭までどこも無駄にすることなくいただこうというエジプト人の思いを強く感じる、そんなエジプトグルメのご紹介でした。