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マラケシュ(2)フナ広場

マラケシュ中央部に広がるメディナ(旧市街)は、北アフリカ最大の600ヘクタールの広さを誇ります。
その中心にあるのが、「ジャマ・エル・フナ広場」。
ユネスコの世界無形文化遺産にも登録されています。

かつて処刑場だったこの広場は、屋台と大道芸人でごったがえすマラケシュ随一のにぎやかな観光名所となっています。

夕刻になると、徐々に店や人影が増えてきて、
日が落ちる頃には広場一体が異様な熱気で包まれます。

屋台や雑貨店が所狭しと立ち並び、その横では、楽団が生演奏を披露し、ダンサーたちが賑やかに踊ります。
口上師に蛇使い、そして怪しい薬売りまで…。


↑ペットのトカゲを見せてくれた薬売りのおじさん

フナ広場では、こんな風に、深夜まで物売りとお客の声と音楽が響き続けます。
まるでお祭りのような雰囲気ですが、これがフナ広場の日常なんです。

フナ広場で、気になるお店を見つけました。
一体何を売っているのでしょうか。

「これはベルベルに伝わるお守りだよ」
おじさんはぶつぶつ唱えながら、色とりどりの石や粉、木の実、動物の毛、鳥の羽を金属の小さな入れ物に詰めて渡してくれました。

「肌身離さず身に付けておきなさい。これが君を守ってくれるだろう。」

おじさんの言った通り肌身離さず身につけていたのですが、
モロッコを出国する空港で「弾丸に見えるから」と没収されてしまいました。
でも、少なくともモロッコの旅の安全は守ってもらったようです。

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