千の窓を持つ街:アルバニアのベラト
アルバニア中部の都市ベラトは「千の窓を持つ街」と呼ばれる美しい街。
(注:ベラトはベラティと表記されることもある。)
「ベラトとジロカストラの歴史地区群(Berat, Buffer zone and Historical Centre)」として、ユネスコの世界文化遺産にも登録されています。
ちなみに、アルバニアはアドリア海に面しており、モンテネグロとギリシアに挟まれた国です。
アドリア海をはさんだ対岸はイタリア半島の靴のかかとの部分にあたります。
ベラトの歴史は古く、紀元前4世紀まで遡ります。
街は商業や文化の重要な中心地として発展してきました。
現在まで、13世紀のビザンチン様式の城塞や教会、オスマン帝国時代のモスクや街並みが残っています。
街には3つの旧市街エリアがあります。
オスム川の北側のマンガレム地区、南側のゴリッツア地区、そして城砦カラ地区。
1.川の北側のマンガレム旧市街
2.南側のゴリッツァ旧市街
ベラトでは、1851年10月17日の大きな地震で、ほとんどの家の2~3階部分が崩壊しました。
その地震の後に、丈夫な石造りの1階の上に、木造の2階、3階を再建したそうですが、その時に、縦長の窓を数多く並べた構造にしたそうです。
高い山に囲まれた場所にあっても、たくさんの光と明るさで部屋を満たせるようにと。
そうしてできあがったのが、現在のベラト「千の窓を持つ街」でした。
3.城砦カラ地区
ベラトで最も古い地区。
城壁の中にも古い石造りの家が残っています。
ベラトは、川や渓谷、湖、2500メートル級の山などの大自然に囲まれており、
近くに自然公園や保護区があります。
街の向こうに見える雪を被った山と台地に向かって降りてきているような雲を見て、思わずシャッターを切ってしまいました。
そうそう、ケーキの配達途中に、ベラティの街の素敵な話を聞かせてくれたのはこの紳士でした。
おじさん、ありがとう!