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メッカ大巡礼「ハッジ」が始まります!

明日、ヒジュラ暦の第12の月「ズー・ル=ヒッジャ」の8日目、メッカ大巡礼「ハッジ」が始まります。

世界中からムスリム(イスラーム教徒)が続々とジッタ空港に到着しています。
「アル=アラビーヤ」の記事によると、10日前の6月15日時点で、58万人以上の巡礼者がサウジアラビアに到着したそうです。

男性は縫い目の無い1枚布の「イフラーム」をまとってメッカを目指します。

コロナ禍の2020年、2021年は大幅に制限されていた巡礼者ですが、2022年には100万人が受け入れられました。
そして、今年2023年は、いよいよ、コロナ禍以前の巡礼者の規模、260万人が受け入れられる予定だそうです。
報道によると、巡礼者のサポートのために、1万4千人のスタッフと8千人のボランティアが現地に派遣されるとのこと。

ジッタ空港からハラマイン高速鉄道へのアクセスは簡単です。
真ん中に水槽があり、紅海に生息する魚たちが涼しそうに泳いでいます。

ジッタ空港からメッカへは1時間に1本。
1時間もかからずに到着します。

ハラマイン高速鉄道のマディーナ駅にメッカ行きの電車が入ってきました。
マディーナからメッカへはジッダ経由で約2時間半。距離は約450kmです。

ここでいくつかうんちくを傾けますと👀、メッカ大巡礼「ハッジ」は、イスラームの5行のひとつで、健康や財力が許す限り、少なくとも一生に一回はムスリムが果たすべき義務だとされています。
ハッジの日程に合わせて世界中で行われる犠牲祭は、ヒジュラ暦の10日目から13日目の4日間。
2023年は西暦の6月28日から7月1日にあたります。
ちなみに現在ヒジュラ暦では1444年。
来月7月19日に新年を迎え1445年に入ります。
ヒジュラ暦(イスラーム暦)とは、預言者ムハンマドがメッカからマディーナへ聖遷(ヒジュラ)した年を元年とした暦です。

ハッジに参加する260万人の中にはさまざまな人種、国籍、年齢、職業の人がいます。
一生に一度だけマッカを訪れることを夢見てお金をため、人生の終盤にまさに命がけで巡礼にやってきた人もいれば、毎年の恒例行事のように巡礼に来る裕福な人もいます。
自分自身のためではなく、病気の人や死者に代わって巡礼する人もいます。

しかしながら、そうした多様性を超えて、多くの巡礼者の言葉から伝わってくるのは、すべての人が規定の巡礼服を身にまとって、同じ場所で時を過ごし、同じ行動をするハッジが、神の前ではみな平等であることを心底感じる体験になることです。

今年も、すべての巡礼者にとって、かけがえのない体験になりますように。
そして、無事にすべての行事が完了しますように。

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