ジョージアの小都市「シグナギ」
このところ、駐日ジョージア大使、ティムラス・レジャバ氏の電車の優先席利用に関するツイートを巡って、有意義な論争が起こっていますね。
大使は、日本語が大変堪能で、日本を深く理解される方のようです。
今年初めには、ダヴィド・ゴギナシュヴィリ博士との共著「大使が語るジョージア 観光・歴史・文化・グルメ」というジョージアの案内書を出版されました。
この本は、日本語で読める貴重な情報となっています。
ここ2,3年で大きく注目度が挙がっているジョージアではありますが、世界地図を広げて、「ジョージア」の位置をすぐに指させる人はそう多くはないかもしれません。
ジョージアは黒海の東に位置する国。
北はロシア、南東にアゼルバイジャン、南はアルメニアとトルコと接しています。
ジョージアについては、今まで弊社のブログでも何度も紹介してきましたが、目をみはるような絶景と豊かな文化、そして食を堪能できる国です。
今回、大使のご著書でも取り上げられていない町「シグナギ」という小都市をご紹介したいと思います。
トビリシから南東へ113km。
大コーカサス山脈の麓にあるカヘティ地方の大平原の中。
周囲より高い丘の上にある町がシグナギです。
そのために、「天空に浮かぶ町」なんて呼ばれることもあります。
カヘティ地方はジョージアのワイン生産の中心地。
周囲には見渡す限りのぶどう畑とが広がっており、多数のワイナリーがあります。
18世紀の城壁で囲まれたシグナギには古い町並みが残っています。
また、近年整備された色とりどりのバルコニーがその街並みをさらに美しく見せています。
しかしながら、今回は、それとは少し違う写真をご紹介します。
まずは、「ロバに乗ったお医者さん」の像。
マルシュルートカ(乗合ミニバス)を降りて、街の中心の広場に向かう歩道で、必ず出迎えてくれるのがこの彫像です。
片手に傘、もう一方にカバンをもち、ロバに載っているひょろりとしたお医者さん。
バックには緑の山々が見えます。
日曜に立つ市では、フェルトで作ったこんなものが売られています。
手作り感あふれる色とりどりのスリッパも。
街中もですが、町はずれにも、石畳の道がそのまま残っています。
18世紀の城壁。
シグナギはこの城壁に守られていました。
ここを歩くと、周囲の平原を見わたすことができます。
おまけですが、シグナギの広場で、男性たちが棺を運んでいる場面に遭遇しました。
旅先で結婚式やお葬式に出くわすと、その町の人々の生活が急に身近なものに感じられるようになるのが、なんとも不思議ですね。