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サウジアラビアの伝統料理のレストラン

「Najid Village」はサウジアラビアの伝統料理が食べられるレストランです。

ここでは、床に置かれた大皿料理を囲み、手を使って食事をします。
サウジアラビアの伝統的な食事風景で、「分かち合い」という意味があるんだそうです。

お店の人の話では、昼食にはカブサのようなメイン料理、夜はシチューなど軽めの料理をとることが多いということでした。
鶏肉が乗った大皿料理がカブサ。
店員が手を添えた器に入っているのが、野菜とラム肉のシチューです。

とはいえ、床に座って手で食べる時のマナーや食事方法を知っている外国人はそう多くはないかもしれません。

そう言えば、ちょうど同じ日、リヤドのショッピングモールで昼食をとっていた店員さんがこんなことを言っていました。
『談笑しながらおいしそうに食事すること。それが、マナーよりも、食べ方よりも、大切なことだと思うよ。』

日本では、家族で食卓を囲むけれどそれぞれ食べるものが違う「個食」化、一人で食事をする「孤食」化が進んでいると聞きます。

「個食」も「孤食」も今の時代に意味のあることだと思います。
でも、今回は、異国の地のレストランで日本の家族のことを思い出し、誰かと同じ食事を囲む時間もまた、かけがえのないものだと感じてしまいました。
家族や友人でなくても、つい5分前に出会ったばかりの人でもいいのかもしれません。

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