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アゼルバイジャンの世界遺産:ゴブスタンの岩絵と泥火山

2024年1月現在、アゼルバイジャンにはユネスコの世界遺産が5つあります。
2023年に新しく登録された「キナリック人の文化的景観と移牧の道」を含む文化遺産が4つ、及び、イランにまたがる自然遺産「カスピ海のヒルカニア森林群」の合計5つです。

そのうちのひとつ「ゴブスタンのロックアートと文化的景観」は2007年に世界文化遺産に登録されました。
首都バクーから南西に車で1時間程行った半砂漠地帯にあります。

このエリアには少なくとも1万年前から人が定住したと考えられており、一帯の無数の石灰岩の巨石からは6000以上の岩絵が発見されています。
岩絵は、牛や馬、魚、虫などの動物のほか、人々の闘いやダンスの様子、人の乗った葦の小舟、太陽や星などなどアシで作ったボートなど多様で、最終氷期から旧石器時代後期頃の人々の生活の様子がありありと伝わってきます。

この方はゴブスタンで出会った女性。
親切に岩絵を案内してくれました。

この一帯でもう一つ有名なのが「泥火山」です。
地下で固まっていない泥が地表にぼこぼこ吹き出ている珍しい自然現象ですが、たまに噴水のように大きく噴き出すこともあるようです。

この泥には美肌効果があると言われており、美容面でも注目を集めています。

アゼルバイジャンは、世界遺産に登録されるずっと以前の1966年から、このエリアを「ゴブスタン国立保護区」に指定して、古い岩絵群や泥火山を守る努力をしてきました。
ゴブスタンは、アゼルバイジャンにとって非常に重要な財産であり、国内でも人気の訪問地となっています。

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