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アゼルバイジャンのその他の世界遺産:シェキ/キリナック/ヒルカニア

前回と前々回の記事で、アゼルバイジャンの世界文化遺産を2つご紹介しました。
アゼルバイジャンには、他に、3つの世界遺産が登録されています。

その一つがアゼルバイジャンの西部にある古都「シェキ」。
2019年に登録されました。

・シェキの歴史地区とハーンの宮殿
Historic Centre of Sheki with the Khan’s Palace

弊社のブログで以前ご紹介したことがありますので、のぞいてみてください。

●シェキ・ハーンの宮殿と窓職人

●アゼルバイジャンの古都「シェキ」

もう一つの世界文化遺産は、アゼルバイジャン北部のクバ地方のキナリグ村です。
2023年9月、サウジアラビアのリヤドで開催された第45回世界遺産委員会において、世界文化遺産に登録されました。
・キナリグ人の文化的景観と移牧の道「カッチ・ヨル」
Cultural Landscape of Khinalig People and “Köç Yolu” Transhumance Route


Credit:Gilad.rom

キナリグ村(キナリック村)についても、以前弊社のブログでご紹介しております↓。

●アゼルバイジャンのキナリック村(キナリグ村)

上記の2023年の第45回委員会においては、イランの自然遺産「ヒルカニアの森林群」の登録範囲がアゼルバイジャンにまで拡大され、アゼルバイジャン初の自然遺産となりました。

「ヒルカニアの森林群」は、カスピ海の南岸に沿って850Km連なるアルボルズ山脈/タリシュ山脈にあり、アゼルバイジャン南部からイランの3州(ギーラーン州、マーザンタダラーン州、ゴレスターン州)にまで拡がっています。
この山脈の北側の「世界で最もユニークで比類のないバイオーム(生物群系)」である「古代の森ヒルカニア」には、固有種や説滅危惧種を含む豊かな生物多様性がみられます。
降水量、高度、地形、気候条件に大きな幅があり、氷河期を生き延びた手つかずの落葉樹林、緑豊かな混交林、高山トゲ植物、コケ、シダなどの多様な植物相が生み出す景観はとても幻想的です。

ヒルカニアについては、またいつか詳しくご紹介できればと思っています。

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