マラケシュからサハラ砂漠の化石まで
世界遺産の街『マラケシュ』をバスで出発して1時間半。
バスの左側は、美しい緑の風景から底が見えない崖へと変わっていきます。
道路幅は車がやっとすれ違うことできる程度でガードレールはありません。
突風でバスが揺れる度に車内がざわつきますが、これがアトラス山脈越えの醍醐味。
(とはいえ、怖い…)
更に進むと、風景はワジや岩場に変わり、いつしか美しい砂漠へ。
サハラ砂漠は、よく「心が洗われる」場所だと称されます。
便利なものにあふれた世界から切り離され、自身の呼吸しか聞こえない世界。
静寂。
そんな中で目にする一面の砂漠と太陽の光は、不思議なほどの安心感を与えてくれます。
少し岩場の方へ行くと、魚やアンモナイトなど定番の化石が。
数ある定番化石の中で、亀の化石はこの写真のものだけだそうです。
メルズーガのホテルにもこんな化石が↓!
ちなみに、サハラ砂漠の入口の村メルズーガまでは、マラケシュからバスで12時間半、車でも9時間ほどかかります。
モロッコ南東部のサハラには現在も白亜紀にさかのぼる岩層が残っています。
約1億年前、サハラ砂漠には、大型の肉食恐竜が結構な密度で生息していたんだとか。
今の静けさからは想像しがたい世界。
タイムスリップして見てみたいですね。