2025年シナイ山の御来光
新しい年を迎えました。
2025年も何卒よろしくお願い申し上げます。
今回は、新年らしく、エジプトの御来光の写真をお届したいと思います。
日本にもさまざまな御来光スポットがありますが、エジプトにおいては、シナイ半島の南部にある「シナイ山が有名です。
海外からの旅行者も多く訪れます。
エジプトで「モーゼの山(ガバル・ムーサ/ジャバル・ムーサ)」と呼ばれるこの山は、預言者モーゼが神から十戒を授かった場所だと考えられています。
また山のふもとにある聖カトリーナ修道院一帯はユネスコの世界文化遺産に登録されています。
シナイ山の標高は2,285m。
頂上までは、聖カトリーナ修道院付近か2時間半から3時間程かかります。
ラクダに乗るという選択肢もありますが、どちらにしても、それほど楽な道のりではありません。
御来光を見るためには、夜に登り始めて頂上に着いてから仮眠をとって日の出を待つか、深夜遅い時間に登り始めて暁と日の出の時刻までに頂上に着くか、のどちらかです。
真っ暗な道、そして、頂上の寒さ。
特に新月の夜は月明りも期待できません。
季節によっては寝袋にくるまっていても凍えます。
しかしながら、地平線に最初の光が見え、周囲が少しづつ明るくなってくると、そんな登山の苦しさは吹っ飛んでしまいます。
(ただし、今回は、事情で頂上まで行けない人がいたため、頂上からの写真ではないのですが、日の出の前後の雰囲気は伝わると思います。)
山々が太陽の光に照らされて輝いていく光景に心を奪われます。
また、日の出後に下山する時、そこで初めて、昨夜登ったのはこんな道だったのかと驚かされるのも新鮮な体験です。
2025年が、世界の人々にとって、幸多き年となりますように!
*1
地図で見ると、アカバ湾に面するダハブの町からは直線距離で50㎞程度、実際の車の移動距離では、およそ130㎞だと表示されます。
ちなみにカイロ中心部からはおよそ450kmtです。
*2
今回シナイ山に登ったのははエジプト人スタッフです。
2025年1月12日現在、日本の外務省の海外安全ホームページにおいて、シナイ半島は、南端にあるダハブやシャルム・エル・シェイクを除き、「レベル3:渡航は止めてください。(渡航中止勧告)に位置付けられていますので、検討されている方はご注意を!