ドバイの人工島『パーム・ジュメイラ』はヤシの木の形

ドバイの空撮映像や地図を見ていると、円の中に花火が開いているような形の土地が2つ、海岸線から海に突き出しているのが目に留まります。(当初の計画では3つの予定でした)
ドバイの大手デベロッパー『ナキール』が建設した人工島で、ヤシの木の形を模しています。
中央のヤシの幹から左右に8本づつ枝状の土地が延びており、それらを丸く囲むように設置されているのが三日月形の防波堤です。
大きいほうが、パーム・ジェベル・アリ。
現在、2基の変電所の建設プロジェクトが進んでおり、「最高級のウォーターフロントの生活環境を作り上げる」というビジョンのもとで開発整備中です。
小さいほうは、先に完成したパーム・ジュメイラです。
今や、そびえ立つ高層ビル群ともにドバイのランドマークとなっている場所です。
宅地の分譲が始まったのは20年ほど前でした。
その後、ホテル、ビーチ、アトラクション、レストラン、遊歩道、公園、展望台などが次々にでき、今もアップデートされ続けています。

ヤシの葉にあたる部分は主に個人所有のエリア。
立ち並ぶ豪華なプライベートビーチ付の邸宅(ヴィラ)には、AirB&Bなどのサイトから予約して宿泊できるものもあります。
また、当初から、世界的なセレブの〇〇さんが所有しているとか、〇〇さんが住んでいる云々が、メディアやSNSでしばしば話題に上ってきました。

陸地部分とヤシの木の幹部分は300メートルの橋で結ばれています。
また、幹部分の先と三日月形の防波堤は海底トンネルでつながっており、その先に象徴的な外観をもつホテル『アトランティス・ザ・パーム』がそびえています。

↑海から見た『アトランティス・ザ・パーム』
ウォーターパーク『アトランティス・アクアベンチャー』や、2023年にオープンした階段状の独特なデザインのリゾートホテル『アトランティス・ザ・ロイヤル』も、外周の防波堤エリアにあります。
陸地から三日月形の防波堤まで約4.8 キロメートルにはモノレールも走っています。
パーム・ジュメイラの楽しみ方はいろいろです。
まずは、この不思議な形の人工島での贅沢な時間の過ごし方を頭の中でシュミレーションしてみるのも一案ですね。