サッカラの階段ピラミッドを持ち上げる?
史上最初に造られたとされる「ピラミッド」といっしょに、サッカラで、こんな映え写真を撮ってみませんか?
両手で持ち上げたり、片手で持ち上げたり……。
なかなかの力持ちでしょう?


サッカラは、観光スポットであると同時に、今最もホットな発掘スポットでもあります。
近年、サッカラ一帯の発掘調査で目覚ましい成果が上がっており、大発見のニュースが次々と聞こえてきます。
弊社も、サッカラの遺跡や発掘現場を数多く撮影してきました。
階段ピラミッドの地下にある王の埋葬室や通路、ウナス王のピラミッド内部や、たくさんの竪穴式墳墓、イムホテプ博物館などなど。
また、古代エジプトの石棺や木棺の開封にも何度も立ち会ってきました。
中にはミイラや副葬品が眠っていました。
サッカラは、ギザの三大ピラミッドから南に二十数キロのところにあり、ユネスコの世界遺産「メンフィスとその墓地遺跡-ギーザからダハシュールまでのピラミッド地帯」の一部となっています。
古王国時代の首都メンフィスを中心とするこの一帯には大小80余りのピラミッドが残っており、その最古のものが、第3王朝第2代ファラオのジェセル王が建てた「階段ピラミッド」です。
古代エジプト時代、この一帯は広大な埋葬地(ネクロポリス)でした。
王の墓はもともと単純な四角い墓坑だったのですが、後に日干し煉瓦の上屋が建てられるようになりました。
そして、初めて石で上部構造が造られたのがこの階段ピラミッドです。
ピラミッドの周囲には、祖先や家族の墓だけでなく、巨大な周壁、柱廊、中庭、北と南のパビリオンなどいくつかの建造物が付属しており、一つの複合体(コンプレックス)を形成しています。
階段ピラミッドを設計したのは宰相のイムホテプ。
世界最初の建築家と言われている人物です。
また、彼は優れた医者でもあり、死後、神格化されました。
現在、サッカラには、彼の名を冠した「イムホテプ博物館」が建てられています。
階段ピラミッド以降、古代エジプトの王達は次々とピラミッドを建設します。
有名なギザの3大ピラミッドやダハシュールにあるスネフェル王の屈折ピラミッドなどは、次の王朝(第4王朝)のものです。