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万博で人気のヨルダンへ(1)―ワディ・ラム―

日本では、大阪・関西万博2025が盛り上がっていますね。


アラブ諸国もそれぞれ自国の魅力を伝えるパビリオンを出展していますが、なかでも人気なのが「ヨルダンパビリオン」で、日本のメディアでもよく取り上げられているようです。

ヨルダンパビリオンは五感で楽しめる展示となっています。
一番の注目点は、ヨルダン南部にある砂漠地帯「ワディ・ラム」から船で運ばれてきた22トンの赤い砂。
その赤い砂の上に座って、360度スクリーンのシアターに映し出される風景や星空を見ると、実際に砂漠にいるような気分を味わえます。
色鮮やかな砂を使ったオリジナルボトル作りや死海スパ体験なども人気です。


ヨルダンパビリオンのスタッフによると、砂が赤い理由は酸化した鉄分が多いためだとか。
日本の検疫を通過するために、砂を洗浄して天日干しし、埃や微生物を取り除いたんだそうです。


「ワディ・ラム」は、『スター・ウォーズ』など数々の映画のロケ地となった場所です。


7万4千ヘクタールにも及ぶ砂漠地帯には、赤い砂と果てしなく広がる空だけではなく、狭い渓谷や岩石のアーチ、切り立った崖、洞窟など、多様な景観が広がっています。
この一帯には先史時代から人が暮らしており、岩に彫られた約2万5千の彫刻と約2万の碑文が残されています。
そのため、「ワディ・ラム」は、「複合遺産」として2011年にユネスコの世界遺産に登録されました。


大阪・関西万博でヨルダンに興味を持ったら、是非「その先」にある実際のヨルダンへ行ってみてください。
現地の空気、自然、人々。
展示だけでは味わえない“リアル”な出会いが待っていますよ。


(*次回は「ペトラ遺跡」と「死海」をご紹介します。)

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