大エジプト博物館2025年11月1日正式オープン
エジプトの大エジプト博物館(GEM)が2025年11月1日に正式オープンすることが発表されました。
計画ができてから20年以上。
何度かの延期を経て、エジプト政府の一大国家プロジェクトがついにひとつのゴールを迎えます。


11月1日から11月3日までオープニングセレモニー等が行われ、一般公開は11月4日の予定だそうです。
大エジプト博物館の展示の目玉は、ツタンカーメンに関する5,000点以上の遺物が一堂に展示される専用ギャラリーです。
カイロ中心のタハリール広場にあったエジプト考古学博物館の「ツタンカーメン展示室」は本日閉じられ、展示されていた黄金のマスクや純金の棺をはじめとするツタンカーメン王の副葬品は、この後大エジプト博物館に移送されるそうです。

大エジプト博物館は三大ピラミッドのあるギザにあります。
新しい博物館へのアクセスをスムースにするため、政府は複数のインフラ整備を進めていますが、その中から2つご紹介したいと思います。
ひとつは、ギザのピラミッドと大エジプト博物館をつなぐ遊歩道です。
長さ1.27キロメートル。
幅13.5~27.5メートル。
博物館と三大ピラミッドエリアの間を徒歩もしくは電動で移動できます。



もう一つは、大エジプト博物館の真正面に建設中の地下鉄の駅。
日本も協力している「カイロ地下鉄4号線」の駅になります。
大エジプト博物館駅を含む「カイロ地下鉄4号線」の第1期工事部分が開通するのは2027年前半の予定だとのこと。
また、将来的に、カイロ地下鉄4号線には、世界最長のモノレール線になると言われているカイロLTRへの乗換駅も計画されています。

大カイロ圏では、新首都建設の他、様々な建設プロジェクトがエジプト政府によって進められています。
これからどのような街になっていくのか楽しみです。