マラケシュ短信(1) クチ(馬車)
モロッコ南部最大の都市マラケシュは、11世紀半ば以降、政治、経済、文化の中心地として栄えてきました。
城壁に囲まれた旧市街(メディナ)はユネスコの世界遺産に登録されています。
100万人都市のマラケシュ。
街中は、車、バイク、馬車、ロバ、人、貨物で混みあっており、まさに「混沌」の世界です。
2023年のNHK『地球タクシー』という番組では、毎日ひたすらタクシーに乗って、マラケシュ市内や近郊を巡りました。
タクシーで運転手さんと会話するのも楽しいのですが、「クチ」と呼ばれる馬車も一度は乗ってみたい乗り物です。

馬車のデザインもお馬さんもかわいいですよね。
何よりゆっくり移動できるのが街の見物にはもってこいです。
その「クチ」ですが、どこでも通行可能というわけではありません。
人の往来の激しい旧市街(メディナ)の狭い道路などは、交通の混乱を防ぐために、通行禁止エリアとなっています。

その標識がこちらです↓

赤い円形の縁取りの中の白地に、馬車のシルエットが描かれたデザイン。
何とも素朴に見えますね。
でも、実はこれ、1968年に制定された「道路標識及び信号に関するウィーン条約」に基づいた国際基準の通行禁止標識なんだとか。
赤い円の中に、オートバイ、トラック、自転車など特定の車両のシルエットを描いた標識が、「特定の車両通行禁止」の国際標準となっているそうです。
